横から見た女性のシルエットは、反る事でよりその美しさが強調されるものです。反る為には腰の安定が重要となってきます。腰に重心を置けば姿勢は良くなり、美しい姿勢曲線が生まれます。このポーズは、「ラクダの変型ポーズ」。手も変型させるので、肩関節が緩み、前傾姿勢が矯正されます。加えて、肩こりもなくなります。
継続する事で、背中の無駄なお肉もなくなり、バストアップ効果も期待できるでしょう。婦人疾患に対しても効果があるポーズです。まずは正座の姿勢から、お尻を上げてひざを左右に置いた両ひざ立ちの状態になりましょう。両手は、ウエストのあたり(腰の少し上、腎臓のあるところ)に置きます。両手の指先は下に向けて揃えます。この姿勢で息をしっかり全部吐き切りましょう。
息を吸いながら腰・背中を伸ばし、息を吐きながらお腹を前へ突き出すようにして上体を大きく後ろに倒します。頭も一緒に後ろへ倒し、喉をしっかり伸ばしましょう。後方の天井を見て10呼吸キープしましょう。反り切った時、ひじが広がってしまわないようにしっかり締めて、胸を大きく開いて呼吸する事がポイントですよ。キープしたら、息を吸いながらゆっくり身体を戻してフィニッシュです。上体を大きく反らす事で、背骨全体に刺激が入って緩み、背中の歪みが取れていきます。更には、肝臓や腎臓も強化されて解毒作用、利尿作用が高まる効果もありますよ。
背を高く見せる
今回は「伸長のポーズ」。下肢にある62個の骨に負荷をかけて骨の細胞を活性化させ、密度の高い骨をつくり、強化し、そして骨に付随している筋肉も鍛えます。腕で背骨を引っ張るように伸ばすので、曲がった背骨、また背中の筋肉が正しく伸びて猫背も治り、全身の血液やリンパ液の流れが良くなってきます。また、足首も強化される為、捻挫や骨折の予防にも効果があります。
まずは直立姿勢から、かかとと足先を揃えて、頭の上でひじ同士を持ちます。大きく息を吸いながら、腰・背中を伸ばしましょう。身体に集中し、内臓も引き上げる意識で行いましょう。息を吐きながら、かかとを上げてつま先立ちになります。足の親指に力を入れて、骨盤を締めるようなイメージで行ってください。背骨を引き上げる意識も忘れないようにしてください。
息を吸いながら、かかとを下ろします。この一連を5回繰り返す事で1セットとし、3セット繰り返しましょう。かかとを上げる時は息を吐きながら、戻す時は息を吸いながら行いましょう。足は開かないように気を付けましょう。足の指1本1本にも意識を込めて行いましょう。呼吸と動作を合わせて、出来るだけゆっくり行ってください。足の指の血行も良くなります。足の指は内臓、そして脳とも密接に繋がっています。普段は気にも留めない所ですが、身体を支えてくれている大事なところです。しっかり足の指にも意識を向けてあげましょう。
腰まわりをスッキリさせる
運動不足になると、お腹周りはすぐにお肉が緩んでしまいます。「腹筋は3日続けて行えばつき、怠るとすぐにとれる」とも言われるほど、素直と言えば素直な筋肉と言えるでしょう。ちょっと動かないと緩みやすく、どんどんぜい肉がついていってしまいます。
今回は「腰十字のポーズ 」をご紹介します。ウエストを大きくひねる事によって、代謝が良くなり、ぜい肉がどんどん取れて腰全体、お腹まわりがスッキリしてくる事でしょう。呼吸をしっかり深く行う事により、少しずつ細胞の深層部に刺激が入っていきます。お腹の奥には、脂肪を燃やしてくれる遅筋と呼ばれる赤い筋肉がたくさん存在します。遅筋が刺激される事で脂肪も燃えやすくなり、脂肪がとれて、お腹と腰まわりがスッキリと引き締まってくるわけです。
肌に良い運動
それではまず、足を左右に大きく開いて立ちましょう。肩幅の倍以上は開くような意識で、足先は平行にします。息を吸いながら、両手を肩の高さまで上げていきます。この時、腰・背中は伸ばし、背骨を真っ直ぐ立てましょう。指先はピンと伸ばします。息を吐きながら、身体を左へ倒します。右手が身体と一直線になったところで、手のひらの向きを変えてそのまま耳の所までもっていきます。
手をまっすぐ伸ばして、腕の間からあごを引くような感じで天井を見て10呼吸キープします。息を吸いながら、ゆっくりと身体を戻して反対側も同様に行います。喉元への刺激は、ポーズが完成した時に天井を見る事によって発生します。その点を意識して行うと良いでしょう。